キム?ハンバク(Kim Hanbark) 台湾中央研究院近代史研究所博士後研究员 京都大学文学研究科博士课程修了、京都大学博士(文学) 主な论文 「清代充军の「流刑化」と内地军流犯の过剰问题」(『东洋史研究』、2018年)、「清代の「里程配流」―五军道里表の改订をめぐって」(『史林』、2019年)、「清代中期における徒刑の変质と「里程」の导入」(『法制史研究』、2021年)
清代において前例がないほど突出した配流刑に政府の苦心の迹をみる。実刑中心の刑罚制度にともない、内地の州県に配された罪人の処遇は吃紧の课题であった。歴史史料「道里表」「巴県档案」から制度改革と时代の変迁を见届ける。
凡 例 序 章 中国史における清代配流刑の意义 第一部 清代内地配流の定着 第一章 充军の流刑化と内地配流の展开 はじめに 辺境配流の歴史と清代内地配流の意义 第一节 明代充军の立法意図 第二节 充军の「流刑化」 第三节 流刑における道里表の导入と内地全域の配所化 おわりに 第二章 五军道里表を通してみる里程配流の构造 はじめに 道里表と「里程配流」 第一节 里程配流のツールとしての五军道里表の构造 第二节 道里表による配流行政と地方の事情 第三节 五军道里表の改订意図 おわりに 第三章 徒刑の変质と里程の导入 はじめに 清代の徒刑について 第一节 雍正三年「徒流迁徙地方」律と配所としての駅站 第二节 谭尚忠の上奏と乾隆五十二年の条例 第三节 徒刑における里程の导入――『山东省五徒表』を中心に おわりに 第二部 内地配流の诸问题と清朝の対応 第四章 配流犯の実相と地方の管理策 はじめに 配所到着以後の配流犯 第一节 内地配流と军流犯の管理问题 第二节 配所における配流犯の実相 第三节 配流犯による配流犯の管理 おわりに 第五章 配流犯の釈放と自新の援用 はじめに 前近代中国における刑罚と自新 第一节 自新を基准とする配流犯の釈放の提案 第二节 皇帝支配体制と恩诏による釈放?减等 第三节 巴県档案からみる配流犯の推移 おわりに 第六章 配流刑の时代における発遣 はじめに 発遣における问题の所在 第一节 「犯罪免発遣」律と発遣 第二节 乾隆五年『大清律例』での発遣 第三节 新疆の征服と発遣の拡大 おわりに 终 章 配流刑の时代の终焉 参考文献 あとがき 索引(人名/事项/出典) 英文要约/中文提要